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2025.10.05
北広島市の工場・倉庫建設事例をご紹介!地域特性や優遇制度も
こんにちは!北海道・東北・関東の倉庫・工場の建設会社「戦略倉庫」の久保です。
札幌市近郊に位置する北広島市は、豊かな自然環境が残りながらも、優れた交通アクセスと充実した産業基盤が魅力の地域です。
今回のコラムでは、北広島市で工場や倉庫の建設をご検討中の企業様に向けて、地域の特性や実際の建設事例、活用できる優遇制度についてご紹介します。
北広島市での事業展開をより具体的にイメージする手助けになれば幸いです。

北広島市に工場・倉庫を建築するメリットと地域特性
北広島市は札幌市に隣接する「都市機能」と、北海道ならではの「豊かな自然環境」が調和した、企業立地に適したエリアです。
工場や倉庫の建設において、北広島市が多くの企業に選ばれる理由を見ていきましょう。
道央エリアの中心部に位置する優れた交通網
北広島市の大きな強みは、物流拠点として最適な立地条件を備えている点にあります。
鉄道では、JR千歳線の北広島駅から快速を利用すれば札幌駅・新千歳空港駅まで約20分前後でアクセス可能。
道路網では、道央自動車道の北広島ICを起点として、札幌都心部や新千歳空港へ約30~40分という近さを実現しています。
さらに、苫小牧港や小樽港といった海上輸送の拠点へも約1時間程度で到着できる距離感が魅力です。
苫小牧港は道内向け貨物の過半数が集まる湾岸都市であり、そこから札幌へ向かう物流ルート上に位置する北広島市は、道内物流における重要な役割を担っています。
多様な企業が集積する工業団地
市内には複数の工業団地が整備されており、製造業を中心に多くの企業が事業を展開しています。
例えば大曲第3工業団地は、道道仁別大曲線に接して北広島ICへの利便性も高く、道内の主要新聞社の印刷工場が複数立地する集積地となっています。
また、2014年に完成した北広島輪厚工業団地は、国道36号や道道仁別大曲線に接続し、道央自動車道の複数ICに近接する好条件の立地。
大規模な用地から中小企業向けの小区画まで多様な企業規模に対応できるのも特徴で、2024年に全ての宅地が分譲完了し、現在15の企業が操業しています。
そのほかにも以下のような工業団地があります。
- 広島工業団地:主に鉄工、金属加工、機械器具製造業など
- 広島第2工業団地:主に物流、農業用薬剤、医薬品、食料品製造業など
- 大曲工業団地:主に食料品、金属製品製造業、自動車整備工場など
- 大曲新工業団地:主に建設、運輸、卸売業など
北海道内では比較的穏やかな気候条件
北広島市は北海道内でも降雪量が比較的少なく、安定した事業運営が期待できる地域として知られています。
冬季の道路状況を考慮しても、年間を通じて円滑な物流オペレーションを維持しやすい環境が整っています。
札幌圏における高い物流需要
道内最大の消費地である札幌と周辺エリアにおいて、北広島市は重要な物流拠点の一つ。
大谷地流通センターに続く物流集積地として、特に大曲工業団地周辺は高い評価を受けています。
札幌市内向けの配送拠点をお考えの企業様にとって、北広島市は有力な候補地となるのではないでしょうか。
工場や倉庫の立地選定では、交通アクセスだけでなく、業種に合った条件を総合的に判断することが重要です。
地方への工場移転や立地条件についてはこちらのコラムもぜひ参考にしてください。
北広島市の工場・倉庫建築事例をご紹介!
戦略倉庫が手がけた北広島市内の工場・倉庫建設事例をご紹介します。
それぞれの企業様のニーズに応じた最適な設計・施工を実現しています。
株式会社アースネット様工場新築工事


- 構造:鉄骨造平屋
- 建築面積: 300.80㎡
- 建築工法: ZS
- 工期: 3.5カ月
- 用途: 工場
工場内には作業効率を飛躍的に高める2.8tのホイストクレーンを採用。
大型車両の出入りを想定し、20t以上の大型トラックが安全に入ることができるよう、2層アスファルトの外構を整備しています。
イイファス株式会社様 倉庫兼事務所増築工事


- 構造:鉄骨造一部二階建て
- 建築面積: 913.20㎡
- 建築工法: YE
- 工期: 5カ月
- 用途: 工場兼事務所
屋根には太陽光パネルを設置し、環境に配慮した設計を実現。
工場と事務所を兼ねた機能的な空間設計により、業務効率の向上を図っています。
戦略倉庫にはほかにもたくさんの設計施工実績があります。
工場や事務所兼用の倉庫などご要望に合わせてカスタマイズも可能ですので、ぜひお気軽にご相談ください。
工場・倉庫の建設を具体的に進める際は、全体の流れとスケジュールの把握も必要です。
建設の流れや必要な事前準備については、「工場・倉庫建設の流れとスケジュールを詳しく解説!必要な事前準備も」もぜひご参照ください。
北広島市に工場・倉庫を建築する際に使える優遇制度は?

北広島市で工場・倉庫を建設する際には、北広島市・北海道・国が実施する優遇制度を活用できる場合があります。
工場・倉庫建設時に活用できる代表的な制度を確認していきましょう。
北広島市企業立地促進条例
北広島市が独自に実施する支援制度で、市内の指定工業地域での事業所の新設や増設、それに伴う新規雇用に対して支援が受けられます。
要件を満たす施設の新設・増設や新規雇用に対し、固定資産税の免除(最大3年間、限度額1億円)と、新規雇用に伴う雇用奨励金の交付(1人につき50万円、限度額3,000万円)です。
札幌圏設備投資促進補助金
札幌圏域での施設設置に対する補助制度で、北広島市も対象地域に含まれています。
試験・研究・開発施設、工場、物流施設、データセンターなどが対象となり、要件を満たした工場・倉庫の新設に対し、固定資産税の優遇措置を受けられます。
札幌市外の場合は3億円以上の設備投資で施設を新設した場合に(土地を除く)、固定資産税課税標準額の10%が補助されます(限度額5億円)。
地域未来投資促進法による支援措置
地域経済を牽引する事業に対して、国と地方自治体が連携してサポートする制度です。
要件を満たした設備投資に対し、法人税の特別償却や税額控除、不動産取得税や固定資産税の減免を受けることができます。
企業立地の促進を図るための助成措置
北海道が実施する企業立地支援制度です。
一定規模以上の設備投資を行う企業に対して、投資額や雇用創出に応じた補助金を受けられます(最大15億円、通算限度額20億円)。
北広島市の倉庫(工場)建設事例から見える立地の魅力
北広島市は、札幌市や新千歳空港、苫小牧港への優れたアクセス性と充実した産業基盤が大きな魅力です。
降雪量も比較的少ない穏やかな気候条件で、年間を通じて安定した操業が可能な点も見逃せません。
物流拠点として有利な条件を備えていることに加え、北広島市企業立地促進条例をはじめとする手厚い優遇制度により、初期投資の負担を軽減しながら事業をスタートできる環境が整っています。
戦略倉庫では、約1,000通りのシミュレーションから最適なプランをご提案することで、低コストで高品質な倉庫や工場を短納期で建築可能です。
倉庫・工場の建築をご検討の方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
