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2025.10.20
宮城県名取市の工場・倉庫建設事例をご紹介!地域特性や優遇制度も
こんにちは! 北海道・東北・関東の倉庫・工場の建設会社「戦略倉庫」の久保です。
工場・倉庫建設をご検討中の企業様にとって、そのエリアの建設事例や地域特性、活用できる優遇制度を知ることは重要な判断材料となります。
今回のコラムでは、宮城県名取市における工場・倉庫建設のメリットと地域特性、実際の倉庫(工場)建設事例、さらに企業立地を支援する充実した優遇制度について詳しく解説します。
名取市での建設計画を進める上で必要な情報を、ぜひ参考にしてください。

宮城県名取市に工場・倉庫を建築するメリットと地域特性
名取市は宮城県南部に位置し、仙台市に隣接する交通利便性の高いエリアです。
太平洋に面し、名取川と阿武隈川に囲まれた自然豊かな環境を持ちながら、充実した交通インフラを備えた、工場・倉庫建設に適した地域といえます。
優れた交通アクセスと物流拠点としての適性
名取市の最大の強みは交通インフラの充実です。
市内を通る仙台東部道路は、首都圏と宮城県を結ぶ常磐自動車道に直結する重要な物流ルート。
近年注目される「物流の2024年問題」への対応として、首都圏と東北圏を結ぶ配送・中継拠点の立地ニーズに応えられる環境が整っています。
さらに仙台港や仙台国際空港にも近接し、海上輸送・航空輸送の両面で高い利便性を誇ります。
最近の大規模事例としては、大規模物流施設「三井不動産ロジスティクスパーク仙台名取Ⅰ」(延べ床面積約4.5万㎡)が2024年4月に竣工しました。
東北圏初の同社物流拠点として、首都圏と東北圏を結ぶ中継輸送や、東北6県への配送ハブとして機能しています。
従業員の安定確保と通勤利便性
名取市は仙台市のベッドタウンとして人口が増加しており、安定した労働力の確保に有利な地域です。
JR東北本線・常磐線・仙台空港アクセス線が通っていて、多方面への移動が可能。
仙台駅から名取駅までは約15分と、通勤アクセスにも優れているため、従業員が通いやすいのも魅力です。
進展する産業集積
近年、名取市では企業進出が相次いでいます。
2024年には、半導体関連企業の三幸、工業用雑巾製造のキョクサン、建設業の鎌田工業メンテナンスが工場建設を目指して立地協定を締結。
高速道路ICや仙台空港・仙台港へのアクセスの良さが進出の要因となっています。
このような産業集積は、サプライチェーンの形成や協力企業との連携を促進するメリットもあります。
防災対策とBCP適性
2011年の東日本大震災の教訓を踏まえ、防災面での対応も進んでいます。
物流施設では、津波浸水を想定した床高設定や、名取市と三井不動産の防災協定による「災害時の避難場所開放」など、事業継続計画(BCP)への取り組みが実施されています。
こうした防災力は、長期的な事業継続を見据える企業にとって大きな安心材料でしょう。
首都圏から地方への工場移転は、コスト削減やリスク分散などのメリットがあります。
工場の種類や業種によって最適な条件は異なるため、適切な立地選択が不可欠です。
詳しくは、こちらのコラムもぜひご覧ください。
また、同じ宮城県の仙台市の工場建設事例・地域特性については「宮城県の工場建築事例をご紹介!地域特性や仙台がおすすめな理由も」でご紹介しています。
宮城県名取市の工場建築事例を参考にご紹介!
戦略倉庫が手がけた名取市周辺の工場建築事例を紹介します。
実際の施工事例から、設計の工夫や建築上の特徴をご確認ください。
一般管工事業 新築工場兼事務所 設計施工事例


- 構造:鉄骨造一部二階建て
- 建築面積:726.32㎡
- 建築工法:YE
- 工期:5.5カ月
- 用途:工場兼事務所
工場部分をシステム建築、事務所部分を在来工法とし、用途に応じて最適な工法を組み合わせています。
2.8tホイスト式クレーンを2基採用することで、重量物の取り扱いにも対応した作業環境を実現しました。
谷鐵鋼業株式会社様工場兼事務所新築工事


- 構造:鉄骨造平屋
- 建築面積:1,552.5㎡
- 建築工法:YE
- 工期:4カ月
- 用途:工場兼事務所
加工場の利便性を高めるため、柱のない大空間を実現しました。
事務所を併設することで、生産と管理業務の連携をスムーズにし、高効率な業務を可能にしています。
宮城県エリアの工場・倉庫建築事例は、ほかにも多数ございます!
詳しくは「宮城県エリアの設計施工実績」をご覧ください。
宮城県名取市に工場・倉庫を建築する際に使える優遇制度は?

名取市で工場・倉庫を建築する際には、企業立地を促進するための優遇制度や補助制度を活用して初期投資の負担を軽減することができます。
代表的なものをご紹介します。
名取市企業立地促進制度
地域産業の活性化と雇用創出を目的とした名取市独自の制度です。
対象業種の特定区域内への新設・移転・増設といった設備投資へその内容や規模に応じた支援を行います。
2025年(令和7年)1月の改正により、雇用奨励金の対象期間が3年に延長されるなど、内容が拡充されました。
対象業種
- 製造業、自動車整備業、機械修理業、電気機械器具修理業
- ソフトウェア業、情報処理サービス業、研究機関
- 道路貨物運送業、倉庫業
主な奨励金例
- 企業立地奨励金:固定資産税・都市計画税相当額を3年間交付(集積業種は5年間)
- 雇用奨励金:市内居住の新規雇用者1人につき10万円(研修加算あり)
- 用地取得助成金:土地価格の最大8.5%(最大2億円)
- 水道開発負担金助成金:最大75%助成
- 緑地保全助成金:愛島西部工業団地のみ対象
みやぎ企業立地奨励金制度
宮城県による制度で、製造業の工場や研究所の新設・増設が対象です。
投下固定資産額の1.5%~10%(最大40億円)が交付され、本社機能や過疎地域立地で加算も受けられます。
地域未来投資促進税制
国の制度で、地域経済牽引事業計画に基づいた投資に対し、特別償却(最大50%)または税額控除(最大6%)が適用されます。
適用期限は2027年度末(2028年3月31日)までです。
また、工場建設の具体的な流れやスケジュールについて知りたい方は、「工場・倉庫建設の流れとスケジュールを詳しく解説!必要な事前準備も」も、ぜひご参照ください。
名取市の倉庫・工場の建設事例も参考にぜひ検討を!
宮城県名取市は、優れた交通インフラと物流拠点としての適性、進展する産業集積、そして手厚い優遇制度により、工場・倉庫建設に適した立地です。
特に仙台東部道路や仙台空港への近接性は、東北と首都圏を結ぶ中継拠点として大きな価値を持ち、大手企業の進出が進んでいます。
従業員の確保がしやすい環境や、防災対策の充実も、長期的な事業継続の観点から重要なポイントといえるでしょう。
戦略倉庫では、約1,000通りのシミュレーションから最適なプランをご提案することで、低コストで高品質な倉庫や工場を短納期で建築可能です。
倉庫・工場の建築をご検討の方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
