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2025.10.14

小樽・銭函の工場・倉庫建設事例をご紹介!地域特性や優遇制度も

こんにちは!北海道・東北・関東の倉庫・工場の建設会社「戦略倉庫」の久保です。

 

札幌に隣接しながら災害リスクが低く、充実した交通インフラを持つ小樽・銭函エリアは、物流拠点として非常に魅力的な立地です。

 

今回は、小樽・銭函エリアでの工場・倉庫建設をご検討中の企業様に向けて、この地域ならではの立地メリットや実際の建築事例、さらに活用できる優遇制度についてご紹介します。

 

実際の施工事例や補助金制度の情報が、建設計画をより具体化するためのヒントになれば幸いです。

小樽市遠望

戦略倉庫の実績バナー

ここに目次が入ります

小樽・銭函に工場・倉庫を建築するメリットと地域特性

小樽・銭函エリアは、北海道の物流・製造業の拠点として長い歴史を持ち、現在も多くの企業が操業する魅力的な立地です。

 

工場・倉庫建設の観点から見た小樽・銭函エリアの地域特性とメリットをご紹介します。

 

優れた交通アクセスと物流インフラ

小樽・銭函エリアは札幌市中心部から約40km以内の距離にあり、JR快速で約35分以内、高速道路利用で約45分以内とアクセス性に優れています。

新千歳空港からも約80km以内の距離に位置し、道内外への物流拠点として申し分ない立地です。

 

小樽港は古くから海運の要衝として発展し、新潟港・舞鶴港とのフェリー航路を有するほか、中国への定期コンテナ航路やロシアへの船も就航していて、国際物流にも対応できる環境です。

 

さらに銭函地区に近接する石狩湾新港は、韓国・釜山港との定期コンテナ航路を持ち、道内最大級の冷凍冷蔵倉庫群が集積しています。

また、国道5号・337号は全線4車線化が完了し、道路貨物輸送の効率化が進んでいます。

 

低い災害リスクと冷涼な気候

小樽・銭函エリアでは平成5年(1993年)以降、震度5以上の地震は観測されていません。

北海道は台風も、気象庁のデータによると台風の平均接近数は年間1.9個と全国的に見ても最少です(1991~2020年の30年平均)。

※2025年10月時点の情報です

 

自然災害リスクの低さは、災害による操業停止のリスクを減らし、サプライチェーンの維持や納期遵守の面で大きなアドバンテージとなります。

首都圏から離れていることから、BCP対策のリスク分散先としても注目されています。

 

また、北海道の冷涼な気候は冷房電力消費を抑え、二酸化炭素排出削減にもつながります。

環境負荷軽減とコスト削減を同時に実現できるのは大きなメリットです。

 

小樽のものづくり産業の蓄積

小樽市は石炭積み出し港として栄えた歴史を背景に、機械・金属工業で高度な技術を培ってきました。

現在も北海製罐株式会社小樽工場や寿産業株式会社銭函工場など、歴史ある製造企業が操業を続けています。

 

また、プラスチック製造業も盛んで、クリロン化成株式会社北海道事業所、日ポリ化工株式会社小樽工場など、包装資材や建材を製造する企業が立地しています。

 

こうした産業集積により、域内での企業間連携や取引が活発に行われている点も、新規立地企業にとって大きな魅力です。

 

小樽・銭函エリアの工業団地も参考にご紹介

小樽・銭函エリアには、製造業や物流業を中心とした企業が集積する工業団地が整備されており、充実した産業基盤が形成されています。

 

主な工業団地を2つご紹介します。

銭函工業団地

小樽市東部に位置し、約130社が操業する工業集積地。

総面積127.9haの敷地には、食品製造・機械加工・樹脂製品製造・物流関連など多彩な業種が立地し、企業間連携が活発です。

 

札樽自動車道銭函ICから約1.2km、JR銭函駅から約1.5kmと交通利便性が高く、札幌市中心部まで18km、小樽港まで16kmという立地も、ビジネス効率を高める絶好のロケーションといえるでしょう。

 

さらに北海道職業能力開発大学校が近くにあることで、技術者育成や共同研究といった産学協働の取り組みも進めやすい環境です。

 

石狩湾新港地域

石狩湾新港地域は北海道石狩市から小樽市にかけてある工業団地で、750社を超える企業が進出する道央圏の物流拠点です。

特筆すべきは、道内最大規模となる約21万トンの冷凍冷蔵収容能力を持つ倉庫群が集積している点。

植物検疫・動物検疫に対応した港湾機能を備えており、青果物や畜産品などを海外と直接やり取りできる国際物流拠点としての役割を担っています。

 

札幌市中心部から15km、札樽自動車道新川ICから9km、銭函ICから7kmと、アクセス面でも非常に優れた立地です。

 

工場や倉庫の立地選定は大変重要です。

地方への工場移転や立地条件については、こちらのコラムもぜひ参考にしてください!

 

工場の地方移転のメリット・デメリットと移転先の選び方

工場の立地条件を解説!工場の種類によって最適な土地は異なる

 

 

小樽・銭函の工場・倉庫建築事例をご紹介!

戦略倉庫が手がけた小樽・銭函エリアの建築事例をご紹介します。

 

北海道信用金庫様 文書管理センター「Yoccos銭函」新築工事

北海道信用金庫様 文書管理センター「Yoccos銭函」新築工事

北海道信用金庫様 文書管理センター「Yoccos銭函」新築工事

  • 構造:鉄骨造一部二階建て
  • 建築面積:1,192.02㎡
  • 建築工法:YE
  • 工期:6カ月
  • 用途:倉庫兼事務所

 

全国的にも珍しい自動書庫システムを北海道で初導入。

最大2万箱の文書保管が可能な大規模設計で、フルオートメーション管理により業務効率化にも寄与しています。

 

株式会社岩崎様 工場新築工事

株式会社岩崎様 工場新築工事

株式会社岩崎様 工場新築工事

  • 構造:鉄骨造平屋
  • 建築面積:786.59㎡
  • 建築工法:ZS
  • 工期:5カ月
  • 用途:工場兼事務所

 

トラックや特殊車両などの架装・修理、塗装を手がける株式会社岩崎様の事務所兼用工場の新設事例です。

 

2.8tのホイスト式クレーンを2台装備するため、適切な梁強度・便利なレイアウトでご提案いたしました。

 

株式会社共翔重量様 倉庫兼事務所新築工事

株式会社共翔重量様 倉庫兼事務所新築工事

株式会社共翔重量様 倉庫兼事務所新築工事

  • 構造:鉄骨造一部二階建て
  • 建築面積:792.00㎡
  • 建築工法:YE
  • 工期:5.5カ月
  • 用途:倉庫兼事務所

 

事務所兼用倉庫は、戦略倉庫が得意とするご提案の一つ。

事務所の内装もオーナー様の好みに合わせてこだわり、上部は収納スペースとして活用する設計になっています。

 

そのほかの北海道エリアの施工事例は、設計施工実績からもご覧いただけます。

工場や事務所兼用の倉庫などご要望に合わせてカスタマイズも可能ですので、ぜひお気軽にご相談ください。

 

工場・倉庫建設の具体的な流れやスケジュールについては、「工場・倉庫建設の流れとスケジュールを詳しく解説!必要な事前準備も」で詳しくご紹介していますので、ぜひご参照ください。

 

 

小樽・銭函に工場・倉庫を建築する際に使える優遇制度は?

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小樽・銭函エリアに工場・倉庫を建設する際には、さまざまな優遇制度を活用できます。

代表的な制度をご紹介しますので、建設計画の際にぜひご検討ください。

 

小樽市企業立地促進条例

小樽市内で工場・倉庫を新設または増設する企業を対象とした税制優遇制度です。

新規進出企業だけでなく、既に市内で操業している企業の設備投資も対象となります。

 

一定規模以上の設備投資に対して(新設・増設含む)、固定資産税が3年間減免されます。

 

小樽市立地環境視察費用補助金

小樽市への企業立地を検討する際の現地視察にかかる費用を補助する制度です。

 

対象となる費用

  • 立地候補地の視察にかかる交通費
  • 宿泊費
  • その他視察関連費用

 

札幌圏設備投資促進補助金

札幌市や小樽市をはじめとする札幌圏8市町での設備投資を支援する制度です。

製造業、情報通信業、運輸業、卸売・小売業などが対象業種となっています。

 

小樽市に立地する場合は、土地を除く3億円以上の新設に対して取得固定資産評価額の10%の補助(限度額5億円)が受けられます。

 

地域未来投資促進法による支援措置

地域の特性を生かした成長性の高い事業への投資を支援する国の制度です。

条件を満たした設備投資に対して、法人税等の特別償却(最大50%)または税額控除(最大6%)を受けられます。

 

企業立地促進費補助金

北海道産業振興条例に基づく、一定規模以上の設備投資を行う企業への補助制度です。

製造業や物流業など、幅広い業種が対象で、設備投資の規模や業種、雇用創出数などに応じて補助金を交付します。

最大15億円、通算限度額20億円という大規模の補助金制度です。

 

 

小樽・銭函は物流拠点に最適!建設事例を元にぜひご検討を

小樽・銭函エリアは、札幌に隣接しながら災害リスクが低く、充実した交通インフラと産業集積を持つ魅力的な立地です。

 

小樽港や石狩湾新港といった物流拠点へのアクセスも良好で、国内外への物流網が整っている点も、倉庫・工場建設において見逃せません。

 

銭函工業団地には約130社、石狩湾新港地域には750を超える企業が操業しており、食料品・機械・プラスチック・流通など多様な業種が集まっています。

 

また、小樽市企業立地促進条例や札幌圏設備投資促進補助金など、充実した優遇制度を活用することで、初期投資の負担を大きく軽減できます。

 

戦略倉庫では、約1,000通りのシミュレーションから最適なプランをご提案することで、低コストで高品質な倉庫や工場を短納期で建築可能です。

倉庫・工場の建築をご検討の方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

戦略倉庫の実績バナー

 

久保 大輔設計部 部長

某設計事務所にて設計監理業務に従事し、現在は内池建設にて倉庫建築をはじめ様々な建築設計に取り組んでいる毎日です。建築を楽しみながら、安心で快適、使いやすく、みんなに愛される建築を提供していきたいと思います。

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