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2023.05.15

倉庫や工場建設の資金調達方法は?それぞれのメリット・デメリットも

建築とお金

こんにちは!北海道~東北の倉庫・工場の建設会社「戦略倉庫」の久保です。

 

倉庫や工場を建設するには高額な費用がかかるため、資金調達は重要な問題。

一般的な資金調達法は3つあり、自社の状況に合ったものを選ぶ必要があります。

 

そこで今回のコラムでは、倉庫や工場建設の資金調達方法とそれぞれのメリット・デメリットを解説。

それぞれの資金調達方法の特徴を理解して、自社に必要な方法を選びましょう。

 

ここに目次が入ります

倉庫や工場建設時の資金調達方法

倉庫や工場建設の費用は「設備資金」といいます。

設備資金をかけて設備投資をしていくことは、事業を拡大するためにも欠かせないものです。

 

まずは、設備資金の主な資金調達方法についてご紹介します。

 

【1】出資

個人や法人が資金提供する方法です。

 

会社の預貯金や事業主個人の資産といった自己資産で出資する方法と、他企業などから出資を受ける方法があります。

他企業からの出資は、会社の株式を売却して出資を受け入れる方法が一般的です。

 

株の売却による資金調達は、社員が自社株を購入し資本金を出資する「自社株買い」という方法もあります。

この場合は社員による「持株会」という組織が必要です。

 

また、自社の不要な資産を売却して資金調達する方法も。

建物などの不要な固定資産や採算性の悪い工場、設備など、または売掛金などの売上債権を売却するケースがあります。

 

【2】借入・融資

個人や金融機関から資金を借り入れる方法です。

個人からの借入は事業主やその家族、役員などからのケースが多いでしょう。

 

金融機関からの借入は「融資」と呼ばれるもので、企業の資金調達方法としては最も一般的です。

 

【3】補助金・助成金

国や地方自治体は、企業の事業支援としてさまざまな補助金・助成金制度を実施しています。

支援する事業や目的などが決まっていて合致する場合に申請できます。

返済の必要がないのが大きなメリットでしょう。

 

下記コラムでも、倉庫や工場建設で活用できる補助金情報をご紹介しています。

倉庫や工場に利用できる事業再構築補助金とは?概要や申請方法も解説!

 

時期によってもさまざまな補助金・助成金が用意されているので、見逃さずチェックしてくださいね。

 

 

倉庫・工場建設の資金調達方法別のメリット・デメリット

建築現場働く男性

上記でご紹介した ①出資 ②借入・融資 ③補助金・助成金  の3つの方法について、それぞれのメリット・デメリットや注意点をより詳しくご紹介します。

 

出資のメリットとデメリット

出資には、自己資金からの出資と、他企業などからの出資があります。

 

自己資金からの出資は自分の財産ですので、出資のタイミングや金額を柔軟に決められるのがメリット。

ただし、自分で用意できる資金には限界がありますし、万が一会社が倒産した場合には資産を失ってしまうというデメリットも。

 

他企業などからの出資では、自己資金からの持ち出しはありません。

出資企業と良い関係を築いて、末永い支援や協力も見込めるでしょう。

ただし、株式の売却による出資の場合、保有株式の比率によって議決権や経営権に影響が出ることに注意が必要です。

自社保有の株式比率が下がると、経営権を失ってしまう可能性があります。

 

また、持株会による出資の場合は、社員が自社株を保有することで会社に対する思い入れが強くなり、仕事へのモチベーションや熱意が高まることにもつながるのがメリット。

ただし、持株会として組織を整える必要があること、株を保有する社員が退職する際には買取らなくてはいけないことがデメリットです。

 

借入・融資のメリットとデメリット

借入や融資は、社長や役員といった個人から借り入れる方法と、金融機関から融資を受ける方法の2つです。

 

会社関係者の個人からの借入のメリットは、借入の金額や条件などを柔軟に設定でき、合意さえあれば短い時間ですぐに資金調達できることです。

ただし、条件を柔軟にできる分、ほかの借入先を優先し返済が後回しになりやすいことがデメリット。

その結果、借入先との関係が悪化してしまう恐れがあります。

 

金融機関からの借り入れは、事業規模によって高額な融資も可能なこと、長期の借入期間と安い金利がメリット。

きっちり返済して信用をつくることで、次回以降の借入もしやすくなります。

地方自治体が支払利息や保証料の一部を負担してくれる制度などもあり、有利な形で資金調達ができるでしょう。

 

一方、金融機関からの融資実行までは長い道のりです。

工場建設計画図や事業計画書、決算書、見積書、返済計画書など、借入の理由や使い道を証明する書類を提出し、審査を受けた上で融資可能かどうかが決まります。

審査に通らなければ融資を受けることはできません。

 

また、一般的に融資の際には建物などの資産を担保に設定するため、返済できない場合には担保設定した資産を没収されるリスクがあります。

 

補助金・助成金のメリットとデメリット

補助金・助成金の一番のメリットは、返済が必要ないこと。

補助金・助成金も審査を経て決定されますが、求められる条件に当てはまっていれば、基本的に審査で落とされることはありません。

 

国や地方自治体がさまざまな目的に対して補助金、助成金を用意しているので、自社で申請できる内容のものがないか、ぜひ定期的にチェックしましょう。

 

補助金・助成金の注意点としては、申請期間や予算の上限が決まっているものも多いこと。

期間や予算が超えてしまえば条件に当てはまっていても申請できません。

 

受けたい補助金・助成金がある場合は、早めに申請することをおすすめします。

 

 

倉庫・工場建設の資金調達方法は主に3つ!適切な方法の検討を

倉庫や工場建設の主な資金調達方法は、「出資」「借入・融資」「補助金・助成金」の3つ。

 

出資は、自己資本からの出資と、他企業から出資を受ける方法があります。

株式の売却による出資受け入れは、株式の保有比率に注意が必要です。

 

また、最も一般的な方法は金融機関からの融資ではないでしょうか。

事業計画書などを提出して審査を受ける必要がありますが、高額の融資を長期間、低利息で受けられるメリットがあります。

条件に合えば申請でき、返済の必要がない補助金・助成金もメリットが大きいでしょう。

 

資金調達の方法はさまざまありますが、それぞれのメリット・デメリットをよく理解して、自社に合った方法を選びましょう。

 

戦略倉庫では、約1,000通りのシミュレーションから最適なプランをご提案することで、低コストで高品質な倉庫や工場を短納期で建築可能です。

倉庫・工場の建築をご検討の方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

久保 大輔設計部 部長

某設計事務所にて設計監理業務に従事し、現在は内池建設にて倉庫建築をはじめ様々な建築設計に取り組んでいる毎日です。建築を楽しみながら、安心で快適、使いやすく、みんなに愛される建築を提供していきたいと思います。

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