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2025.08.10
宮城県の工場建築事例をご紹介!地域特性や仙台がおすすめな理由も
こんにちは!北海道〜東北の倉庫・工場の建設会社「戦略倉庫」の久保です。
宮城県での工場建設をご検討中の企業様にとって、地域の特性や実際の建築事例を知ることは重要な判断材料になります。
そこで今回は、宮城エリアで工場を建築するメリットと地域特性、特に仙台市がおすすめな理由、実際の建築事例をご紹介。
さらに宮城県が提供する優遇制度についても詳しく解説いたします。
工場建設に関する疑問や不安を解消し、最適な立地選択のための知識を深めていただければ幸いです。
宮城県に工場を建築するメリットと仙台市がおすすめな理由
東北地方の中核都市である宮城県は、首都圏への良好なアクセスと豊富な用地を持ち、製造業・物流業の立地として高く評価されています。
仙台市を中心とした沿岸部から内陸部にかけて立地選択肢が豊富で、事業継続計画の観点でも優れたバランスを保っている地域といえるでしょう。
宮城県に工場を建築するメリット
メリットとしては、以下の3つが挙げられます。
充実した交通インフラとアクセス性
宮城県は東北道・三陸道・仙台東部道路など主要高速道路が充実し、製品輸送や原材料調達に優れた利便性が魅力です。
仙台港・仙台空港により海上・航空輸送にも対応でき、東北新幹線やJR貨物ネットワークも整備されているため、多様な輸送手段から最適な選択が可能です。
用地確保とコストバランスの優位性
仙台周辺は利便性重視の中規模用地が中心ですが、石巻・登米・栗原などでは広大な産業用地が豊富で地価も比較的低水準です。
復興エリアではインフラ整備済み団地が多く、初期コストを抑えながら工場建設を進められます。
企業規模や事業形態に応じた最適な用地選択が可能な環境が整っています。
災害対策とBCP適性
東日本大震災の教訓を生かし、沿岸部では津波・液状化対策が進み安全性が向上しました。
内陸部(大崎・栗原など)はもともと災害リスクが低く、BCP拠点に適しています。
BCP拠点とは、事業継続計画 (Business Continuity Plan) の一環として、緊急時における事業継続を目的とした代替拠点のことです。
防災インフラや緊急輸送路の整備も進んでおり、企業のリスク管理体制強化に寄与します。
主要な工場立地エリアの特徴
宮城県内では、工場立地が活発な地域が複数存在しており、それぞれに異なる強みがあります。
事業内容や輸送手段、求める人材の条件などに応じて、最適なエリアを選ぶことが可能です。
仙台市近郊
仙台市近郊では、高速道路網や仙台港への近接性を活かし、情報通信・医療関連・精密機械加工といった先端分野の企業集積が進んでいます。
東北エリアの中心都市に位置することから、都市機能の活用にも優れており、事業展開のしやすさが特徴です。
黒川郡大和町
自動車関連企業や電子部品メーカー、医療機器製造業の立地が相次いでいます。
産業用インフラが整備済みで大規模な製造拠点に対応でき、高速道路インターチェンジへの良好なアクセスも確保されています。
名取市・岩沼市
仙台空港との近接性を生かし、航空輸送を重視する事業に適しています。
食品製造業や物流関連企業の進出が多く、震災後の防災対策も徹底されたエリアとして注目されています。
工場建設で仙台市がおすすめな理由
仙台市およびその周辺は、東北最大の都市圏として、産業・人材・取引ネットワークの面で他の地域より優れている強みがあります。
多様な業種の企業が集積しており、サプライチェーンの構築や協力企業との連携が図りやすいため、新規進出後の立ち上がりもスムーズです。
また、都市機能が集約されていることで、従業員の通勤利便性や生活環境も整っており、長期的な人材確保という点でも有利です。
こうした理由から、仙台市およびその周辺地域は、宮城県内でも特におすすめできる工場立地エリアといえます。
工場建設を成功させるためには、適切な立地選択と建設の流れを理解することも重要です。
また、工場の種類や業種によって最適な立地条件は異なります。
それぞれ詳しくはこちらのコラムでも詳しくご紹介していますので、あわせてぜひご覧ください。
工場・倉庫建設の流れとスケジュールを詳しく解説!必要な事前準備も
戦略倉庫での宮城県仙台市の工場建築事例をご紹介
戦略倉庫が宮城県仙台市で実際に手がけた工場事例をご紹介します。
宮城エリアでの工場建設における特徴や施工技術の参考になれば幸いです。
東研工業株式会社様 工場兼事務所新築工事
- 構造:鉄骨造一部二階建て
- 建築面積:1,199.52㎡
- 建築工法:YE
- 工期:5カ月
- 用途:工場兼事務所
機械金属の設計・製作・施工や鉄道保線業務の効率化サポートで高い評価を受ける東研工業様の新工場兼事務所では、2.8tホイスト式クレーンを2基設置しました。
クレーン設置には精密な構造計算が不可欠で、建物全体の耐荷重性能を十分に検討した設計が求められます。
工場床面(土間)には砕石改良による補強を施し、重量物の取り扱いに対応できる強固な基盤を構築しました。
工場建設において床(土間)の設計は、施設の機能性と安全性を決定する重要な要素となります。
有限会社JECサービス様 工場・事務所新築工事
- 構造:【工場】鉄骨造平屋、【事務所】軽量鉄骨造2階建
- 建築面積:432.74㎡(工場:395.20㎡、事務所:37.54㎡)
- 建築工法:YE
- 工期:3.5カ月
- 用途:工場兼事務所
空調・衛生・電気設備関連の施工・メンテナンス・販売で地域から厚い信頼を得るJECサービス様の新工場です。
基礎下の地盤対応には柱状改良工法を採用し、複数の工法検討の中から性能と経済性のバランスを重視した最適解を提案しました。
地盤状況に応じた基礎工法の選定は、建設コストと建物安全性の両面において重要な判断要素となります。
宮城県内にはこれら以外にも多数の工場建築実績があります。
詳しくは宮城県の工場建築事例一覧ページもご覧ください。
宮城県に工場を建築する際に使える優遇制度
宮城県では、県内立地企業に対して手厚い優遇措置を実施しています。
これらの制度により初期投資負担の軽減や事業拡大支援を受けることができるので、工場建設を検討している企業はぜひ活用ください。
みやぎ企業立地奨励金制度
製造業の工場や研究所の新設・増設と新規雇用を実施する企業に対し、投下固定資産額と雇用者数に応じて奨励金を交付する制度です。
投下固定資産額の3%~10%、最大40億円まで支給され、過疎地域への立地や本社機能加算には交付率が2%加算されます。
雇用創出と地域経済活性化を目的とした宮城県の主要企業誘致施策です。
企業立地促進税制
一定要件を満たす工場等の新設・増設を行った法人に対し、法人事業税・不動産取得税・固定資産税の税率を1/2に軽減する税制優遇制度です。
設備取得価額1億円以上、雇用者3人以上増加などの要件を満たす必要があります
平成20年(2008年)4月1日から令和10年(2028年)3月31日までの期間限定措置として実施中です。
工業立地促進資金融資制度・企業立地資金貸付制度
工場建設時の用地取得や設備投資を支援する融資制度です。
工業立地促進資金融資制度は用地取得費の80%以内(限度額5億円)、企業立地資金貸付制度は設備等取得費の80%以内(限度額5億円)を年利1.50%、15年以内で融資します。
取扱金融機関は、両制度とも県内に本店・支店を有する銀行、信託銀行、商工組合中央金庫が取扱金融機関です。
宮城県事業復興型雇用創出助成金(中小企業型)
東日本大震災で被災した3県(岩手・宮城・福島)の求職者を雇い入れる中小企業等に対し、3年間の雇用関連費用の一部を助成する制度です。
みやぎ企業立地奨励金制度の対象工場に指定されると、この助成金の対象事業所となるため、工場建設と雇用を組み合わせることで活用できます。
復興支援と雇用創出を両立する制度として位置づけられています。
近年、製造業では事業継続性の観点から地方移転を検討する企業が増加しています。
宮城県も首都圏からの工場移転先として注目されており、移転によるコスト削減効果やリスク分散メリットが期待できます。
戦略としての工場の地方移転について詳しく知りたい方は、こちらのコラムもぜひご参考ください。
宮城県での工場建築はメリット豊富!特に仙台がおすすめ
宮城県は、東北道や仙台港などの充実した交通インフラと豊富な産業用地により、工場建築に最適な立地条件を備えています。
なかでも、東北最大の都市である仙台市は、人材確保のしやすさや物流アクセスの良さから、製造業や情報通信業など幅広い業種にとって非常に魅力的な立地といえます。
さらに、仙台市近郊の黒川郡大和町や、仙台空港に近接する名取市・岩沼市といった周辺エリアも、事業の業種や輸送ニーズに応じて柔軟に選択できる立地条件を備えています。
戦略倉庫でも宮城県仙台市に豊富な建築事例があり、地域の特性を生かした工場建築を実現しています。
戦略倉庫では、約1,000通りのシミュレーションから最適なプランをご提案することで、低コストで高品質な倉庫や工場を短納期で建築可能ですので、倉庫・工場の建築をご検討の方は、ぜひお気軽にお問い合わせください!