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2022.10.07

倉庫・工場の設計施工一括発注方式と設計施工分離発注方式を解説!メリットは?

こんにちは!北海道~東北の倉庫・工場の建設会社「戦略倉庫」の久保です。

 

倉庫・工場の建設をする際、業者への依頼・発注の方法は大きく分けて「設計施工一括発注方式」と「設計施工分離発注方式」の2種類があります。

 

今回のコラムでは、「設計施工一括発注方式」と「設計施工分離発注方式」について解説。

それぞれの特徴やメリット、デメリットを理解したうえで、どちらの発注方式にするのか判断しましょう。

 

ここに目次が入ります

 

倉庫・工場の発注方式「設計施工一括発注方式」「設計施工分離発注方式」とは?

「設計施工一括発注方式」「設計施工分離発注方式」とは、倉庫や工場建設の発注方式として一般的な2つの方式です。

 

設計施工一括発注方式とは、総合建設会社が設計から工事まで一括して行う方式。

基本的に、依頼主は1社のみと契約をして倉庫・工事建設を進めます。

 

民間工事でよく採用されている方式で、デザインビルド方式と呼ばれることもあります。

 

一方、設計施工分離発注方式は、設計事務所が設計と工事監理を行い、工事施工は建設会社が行う方式。

発注先は設計と施工で2カ所になります。

 

とくに公共工事の発注で採用されてきた方法ですが、最近では、公共工事でもプロジェクトによっては、設計施工一括発注方式が採用されるケースも出てきています。

 

 

倉庫・工場を「設計施工一括発注方式」で依頼するメリット・デメリット

設計施工一括発注方式は、設計から工事監理、施工までを一社が担当するので、スピード感を持って進められるのがメリット。

総合建設会社の組織力によって、設計段階から各部署で連携をとり、必要に応じて解体や仮設工事を先行しながら進めることもできます。

 

建設会社の持つ独自技術などを設計に盛り込んでいくこともできるので、建設会社が自社の技術をフル活用した設計も可能です。

 

また、窓口や責任が一本化されるので、発注者側の手間も少ないという点もメリットとしてあげられます。

 

一方のデメリットは、建設会社自身で施工まで見越した設計が可能なので、設計時のコスト管理がしやすい反面、コストを優先させると工事の品質を損なってしまう可能性があること。

工事着工後に設計変更が起こると追加コストが発生してしまいます。

 

また、設計者と施工者が同じなので、業者側の都合や計算が設計に反映しやすい傾向があることにも注意が必要です。

 

 

 

倉庫・工場を「設計施工分離発注方式」で依頼するメリット・デメリット

専門業者である設計事務所が設計・工事監理を行うため、設計の品質が高いことがメリット。

 

一般的に、自分たちで施工すると思うと作業のしやすい工法や手間のかからない工法などを選んでしまいがちです。

しかし、設計者と施工者が別であれば、そのようなことはなく、目的に対して品質や性能、コストなどをより適切・客観的に計画・監理が可能です。

 

また、施工業者は相見積もりをとって業者を選ぶなど、コスト削減を図りながら業者を選んでいくことができます。

 

しかし、設計開始の段階で施工業者が決まっていないと、施工会社が持つ独自の技術やノウハウを活用した設計をすることができません。

そのため、工法の選定や工期、コストの予想などが、不十分になってしまう可能性があることがデメリットといえるでしょう。

 

また、工事費用が確定するのは、完成した設計図書を元に施工会社に見積もりをとったタイミングです。

希望通りの設計であっても、施工会社を選定して見積もりをとってみたら、そこで予算オーバーであることが判明した、 という可能性もあります。

 

 

倉庫・工場の設計施工一括発注方式と設計施工分離発注方式のメリットを知って検討を

倉庫・工場を建設する際の発注方式として、総合建設会社に設計から施工までを一括して依頼する「設計施工一括発注方式」と、設計は設計会社に、施工は建設会社に依頼する「設計施工分離発注方式」の2つがあります。

 

設計施工一括発注方式は、建設会社の持つ技術を設計に反映しやすく、ひとつの会社で全工程を管理しているので、スピード感をもって進められるのがメリット。

コスト管理もしやすいのですが、コストを意識しすぎると品質を損ないますし、設計変更が起こると追加コストが発生してしまいます。

 

設計施工分離発注方式は設計会社が設計を行うため、高い品質を確保できることがメリット。

そのうえで相見積もりをとって施工会社を選定すれば、工事コストも抑えることができるでしょう。

 

ただし、施工会社独自の技術やノウハウを設計段階から盛り込んでいくことは難しく、施工会社から見積もりをとらないと工事費用が確定しないというデメリットもあります。

 

戦略倉庫は、設計施工一括発注方式、設計施工分離発注方式のどちらも対応が可能です。

それぞれの特徴やメリット・デメリットを理解したうえで、発注方法を判断しましょう。

 

戦略倉庫では、約1,000通りのシミュレーションから最適なプランをご提案することで、低コストで高品質な倉庫や工場を短納期で建築可能です。

倉庫・工場の建築をご検討の方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

久保 大輔設計部 部長

某設計事務所にて設計監理業務に従事し、現在は内池建設にて倉庫建築をはじめ様々な建築設計に取り組んでいる毎日です。建築を楽しみながら、安心で快適、使いやすく、みんなに愛される建築を提供していきたいと思います。

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