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2025.05.18

「中小企業成長加速化補助金」とは?工場・倉庫建設でも使える!

こんにちは!北海道〜東北の倉庫・工場の建設会社「戦略倉庫」の久保です。

 

工場や倉庫を建てたいけれど費用が心配…そんな企業様に朗報です。

「中小企業成長加速化補助金」は最大5億円、補助率1/2の大型補助金で、工場や倉庫の建設費用も対象になります。

 

今回は、補助金の概要から申請方法、審査のポイントまでわかりやすく解説します。

大規模な設備投資を検討中の企業様は、ぜひ参考にしてください。

 

※2025年5月時点の情報です

建設現場

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ここに目次が入ります

 

 

中小企業成長加速化補助金の概要を詳しくわかりやすく紹介!

中小企業成長加速化補助金とは、売上高100億円を目指す中小企業の大胆な投資を支援するための制度です。

賃上げへの貢献、輸出による外需獲得、域内の仕入による地域経済への波及効果が大きい企業を対象としていて、補助金額は最大5億円(補助率1/2以内)!

 

これから大きな設備投資を検討している企業には心強い補助金制度となっています。

※2025年5月時点の情報です。最新の情報や詳細については公式サイトもご確認ください

 

【基本情報】

  • 補助上限額:最大5億円
  • 補助率:投資額の1/2以内
  • 申請期間:2025年5月8日〜6月9日
  • 対象企業:売上高100億円を目指す中小企業(売上高10億円以上100億円未満)
  • 実施期間:交付決定日から24カ月以内

 

【補助対象経費】

  • 建物費(事務所、工場、倉庫などの建設・増築・改修・中古取得費用)
  • 機械装置費(生産設備や検査機器、工具などと、それらと一体で行う改良・修繕、据え付け費用など)
  • ソフトウェア費(専用システムの導入費用など)
  • 外注費(設計・加工などの委託費用など)
  • 専門家経費(技術指導やコンサルティング費用)

 

工場や倉庫などの建物建設費用も対象になるため、倉庫・工場の新設や増築を検討している企業にとって、非常に魅力的な補助金といえるでしょう。

 

ただし、単なる老朽化設備の更新は対象外となりますのでご注意を。

 

なお、工場・倉庫の建設や設備導入時に活用できる補助金の種類として、このほか「大規模成長投資補助金」「中小企業新事業進出補助金」「中小企業省力化投資補助金」などもあります。

 

こちらのコラムでもご紹介していますので、ぜひあわせてご覧ください。

工場・倉庫建設で使える大規模成長投資補助金【2025年版】

中小企業新事業進出補助金とは?工場・倉庫建設でも使える!

「中小企業省力化投資補助金」とは?工場・倉庫建設でも使える!

 

 

中小企業成長加速化補助金の申請要件・賃上げ要件も詳しく

この補助金を申請するためには、次の3つの要件を全て満たす必要があります。

 

※2025年5月時点の情報です。最新の情報や詳細については公式サイトもご確認ください

 

1. 投資規模

補助対象経費への投資額が1億円以上(税抜き、専門家経費・外注費を除く)。

 

なお、事業実態は日本国内であることも要件です。

海外展開を視野に入れている場合でも、補助対象となる設備投資や事業活動は国内で行う必要があります。

 

2. 「100億宣言」の実施

「100億宣言」とは、売上高100億円を目指す意欲と計画を対外的に表明するものです。

この宣言を行い、専用ポータルサイトで公表します。

 

宣言には以下の内容を含める必要があります。

  • 企業概要(現在の売上高や従業員数)
  • 売上高100億円実現に向けた目標と課題
  • 具体的な取り組み内容
  • 実施体制
  • 経営者からのメッセージ

 

1次公募では、補助金申請と同時に100億宣言の申請も可能です。

 

3. 賃上げ要件

補助事業終了後3年間の賃金上昇率が各都道府県の基準を上回る計画を立て、事業計画書として提出が必要です。

 

具体的には以下のいずれかの指標が、都道府県ごとに定められた基準率以上に上昇することが求められます。

  • 「給与支給総額」の年平均上昇率
  • 「従業員1人当たりの給与支給総額」の年平均上昇率

 

各都道府県の基準率は異なり、例えば東京都は2.8%、北海道は3.2%となっています。

この賃上げ計画が未達成の場合、未達成率に応じて補助金の返還を求められる可能性があります(天災など不可抗力の場合を除く)。

 

 

中小企業成長加速化補助金の審査のポイントとスケジュールも確認

スケジュール管理

問題なく補助金を受けるためには、申請前に審査ポイントを理解しておくことが重要です。また、申請から採択、事業実施までのスケジュールも把握して、計画的に準備を進めましょう。

 

審査のポイント

この補助金の審査では、以下の3つの観点から評価されます。

1. 経営力

  • 経営ビジョンと戦略が明確か
  • 市場動向や自社の強み・弱みを踏まえた計画か
  • 売上高成長率や投資比率などの数値目標は妥当か

 

2. 波及効果

  • 産業競争力強化やイノベーション創出につながるか
  • 地域経済への波及効果があるか
  • 従業員の賃上げや働きやすい環境づくりに取り組んでいるか

 

3. 実現可能性

  • 投資を実行できる財務体制が整っているか
  • 金融機関からの支援・協力が得られているか
  • 実行体制や人材は十分か

 

審査は書面審査とプレゼンテーション審査の2段階で行われます。

特にプレゼン審査では、経営者自身が説明することが求められますので、計画内容をしっかり理解しておく必要があります。

 

申請から実施までのスケジュール

抜け漏れなく計画的に準備を進めるために、改めてスケジュールを確認しておきましょう。

※2025年5月時点の情報です。最新の情報や詳細については公式サイトもご確認ください

 

事前準備

  • GビズIDプライムアカウントの取得
  • 「100億宣言」の申請準備

 

GビズIDプライムアカウントは申請に必須です。

時間がかかるため、早めに準備しましょう。

 

申請〜採択

  • 補助金申請:2025年5月8日〜6月9日
  • 審査:書面審査・プレゼンテーション審査
  • 交付決定:審査通過後

 

事業実施

  • 補助事業期間:交付決定日から24カ月以内

 

2026年度末まで3回程度公募、600社程度の採択が予定されています。

今回のタイミングが合わない場合も、次回以降で検討できそうなら引き続き情報をチェックしていきましょう。

 

 

中小企業成長加速化補助金とは最大5億円の大規模な補助金

中小企業成長加速化補助金は、売上高100億円を目指す中小企業の大胆な投資を支援する制度です。

 

最大5億円(補助率1/2)という大型の補助金で、活用できれば倉庫や工場の新設・増築などの大規模な設備投資も実現可能になります。

 

申請には1億円以上の投資規模、「100億宣言」の実施、都道府県ごとに定められた基準以上の賃上げ計画が必要です。

審査では経営力、波及効果、実現可能性の3つの観点から評価され、書面審査とプレゼンテーション審査の2段階で行われます。

 

申請期間は2025年5月8日〜6月9日。

しっかり準備をして、採択の可能性を高めましょう。

 

戦略倉庫では、約1,000通りのシミュレーションから最適なプランをご提案することで、低コストで高品質な倉庫や工場を短納期で建築可能です。

倉庫・工場の建築をご検討の方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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久保 大輔設計部 部長

某設計事務所にて設計監理業務に従事し、現在は内池建設にて倉庫建築をはじめ様々な建築設計に取り組んでいる毎日です。建築を楽しみながら、安心で快適、使いやすく、みんなに愛される建築を提供していきたいと思います。

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