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2022.09.08

倉庫や工場に太陽光発電を設置!メリット・デメリット、注意点とは

こんにちは!北海道〜東北の倉庫・工場の建設会社「戦略倉庫」の久保です。

 

太陽光発電は、再生可能エネルギーとして注目が高まっている発電方法。

毎日稼働している倉庫や工場では電力の消費量も多いため、電気代の節約のために太陽光発電を検討している企業様も多いでしょう。

 

今回のコラムでは、倉庫や工場に太陽光発電を導入するメリットとデメリットを解説!

太陽光発電を導入する際の注意点もあわせてお伝えしますので、導入を検討している企業様はぜひご覧くださいね。

 

ここに目次が入ります

 

倉庫や工場で太陽光発電!設置に適した条件もチェック

太陽光発電とは、太陽電池を用いて太陽の光エネルギーから直接電気を作る発電方法です。

広い敷地や建物の屋根などに太陽光パネルを敷き詰め、太陽光を当てて発電します。

 

ガスや石油などの燃料を燃やすわけではないので、二酸化炭素が発生しない環境に優しいクリーンエネルギー、再生可能エネルギーとしても注目され、日本でも導入数が増えています。

 

倉庫や工場は屋根が平たくて広いことが多いので、広い敷地を別に確保することなく、屋根に太陽光パネルを設置して太陽光発電を導入できます。

 

太陽光パネルに太陽光が当たっているときだけ発電するので、できるだけ長い時間、たくさんの面積に太陽光が当たるよう、こんな条件の倉庫・工場が特に適しています。

  • 屋根の方角が南向き
  • 屋根の傾斜角度が30°前後
  • 屋根の形状が四角

 

南向きの屋根で30°前後の傾斜があると、太陽光が当たっている時間を長くできます。(※最適な角度は地域によって異なる場合があります)

 

また、太陽光パネルは四角いので、四角い形の屋根が一番効率的にパネルを敷き詰められ、たくさんのパネルに太陽光を当てることができます。

 

倉庫や工場で太陽光発電を行うメリット

倉庫や工場で太陽光発電を行う大きなメリットは、やはり電気代の削減になる点。

 

倉庫や工場では、大きな施設でたくさんの機械や設備を常時稼働させているので、消費電力量も多いです。

太陽光発電を導入すれば自家発電した電力を使えるため、電力会社から購入する電気代を節約することができます。

 

また、台風や地震などで停電になった場合も、太陽が出ていれば太陽光発電で作り出した電気を使えるので、通常通りに倉庫や工場を稼働できます。

蓄電池で電気を貯めておけば、太陽が出てない時間帯も電気の使用が可能。

災害時には被災地に非常電源として開放して、地域貢献に取り組んでいる企業もあります。

 

さらに、屋根の上にパネルを敷き詰めるので、屋根の断熱になるというメリットも。

パネルがあることで屋根に直射日光が当たらず、夏の暑さが室内に伝わるのを防いでくれ、空調コストを下げる効果が期待できるでしょう。

 

倉庫や工場の暑さ対策について、下記コラムもよろしければご参考ください。

倉庫や工場の暑さ対策は重要!その理由や行うべき工夫を詳しく解説

 

 

倉庫や工場で太陽光発電を行うデメリット

一方、太陽光発電のデメリットは高額な費用がかかることです。

太陽光パネルや太陽電池を設置する初期費用では、種類や規模にもよりますが、数百万から数千万円程度が一般的。

 

さらに、導入後は定期的な点検、故障・破損があれば修理をし、機器は15~20年程の使用年数が過ぎれば交換も必要となりますし、廃棄費用もかかります。

 

自治体によっては太陽光発電の導入に対する補助金制度なども行っているので、そのような制度も活用して負担を減らすことも可能です。

初期費用、ランニングコストを合わせた総費用を把握し、削減できる電気代とのバランスなども考えながら検討してみてください。

 

また、太陽光発電は基本的には太陽が出ている時間のみ発電できます。

天気が悪い日や夜間は発電できないため、倉庫や工場で使用する電力のすべてを自家発電で賄うことはあまり現実的ではありません。

 

 

 

倉庫や工場で太陽光発電を導入する際の注意点

太陽光発電を導入する際、まずは倉庫や工場が太陽光パネルの重さに耐えられるのかどうかを確認しましょう。

 

太陽光パネルは1枚20kgもの重さがあるため、これを屋根にたくさん敷き詰めるとなるとかなりの重さになります。

現行の耐震基準を満たす建物であれば基本的に問題はありませんが、倉庫や工場の建築時であれば、施工会社に太陽光発電の設置を検討している旨、相談しておきましょう。

 

築年数の古い倉庫や工場への設置を考えている場合は、耐震補強が必要となるケースがあります。

 

また、太陽光発電の設置を依頼する業者は、複数の業者から比較検討して決定すること。

相見積もりをとって価格を比較するのはもちろん、過去の実績なども確認することをおすすめします。

太陽光パネルの設置工事の際、屋根の施工不良のために雨漏りが発生するようになってしまったという事例も少なくないからです。

 

価格やサービス内容、担当者の対応など、あらゆる要素をチェックしたうえで、依頼する業者を決定しましょう。

 

 

倉庫や工場に太陽光発電を導入するメリット・デメリットを知ろう!

倉庫や工場の広くて平たい屋根は、太陽光発電のパネルを設置するのに最適。

 

倉庫や工場で太陽光発電ができれば、電気代の節約になりますし、災害で停電が起きても倉庫・工場の稼働を続けることができます。

屋根に直射日光が当たるのをパネルで遮るので、断熱効果があり、夏の空調コストを下げるというメリットも。

 

ただし、太陽光発電は初期費用で数百万~数千万円、導入後もメンテナンスにコストがかかることがデメリット。

天気の悪い日や夜間は発電できませんし、倉庫や工場で使う電力のすべてを賄うものではないことを知っておきましょう。

 

太陽光発電の導入は大きな費用がかかるので、複数の業者から相見積もりをとって比較検討することをおすすめします。

また、建物が古いと太陽光パネルの重さに耐えきれないケースもあるため、築年数や耐震性についても改めて確認しておきましょう。

 

戦略倉庫では、約1,000通りのシミュレーションから最適なプランをご提案することで、低コストで高品質な倉庫や工場を短納期で建築可能です。

北海道や東北で倉庫・工場の建築をご検討の方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

 

久保 大輔設計部 部長

某設計事務所にて設計監理業務に従事し、現在は内池建設にて倉庫建築をはじめ様々な建築設計に取り組んでいる毎日です。建築を楽しみながら、安心で快適、使いやすく、みんなに愛される建築を提供していきたいと思います。

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