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2022.02.10

工場・倉庫の床を塗装するメリットは?業者依頼時のポイントも確認

こんにちは!北海道〜東北の工場・倉庫の建設会社「戦略倉庫」の久保です。

 

工場や倉庫の床を適切に塗装することは、安全性や生産性、品質アップに欠かせないポイントのひとつです。

そこで今回のコラムでは、工場や倉庫の床の塗装について解説したいと思います。

 

工場・倉庫の床を塗装するメリットや、よく使われる塗料の種類と特徴、床の塗装を依頼する際にチェックしておくポイントなどをご紹介。

工場・倉庫の建設時には、ぜひ床の塗装についても検討してみてください。

ここに目次が入ります

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工場・倉庫の床を塗装するメリットを確認!

「工場・倉庫の床って、わざわざしっかり塗装する必要あるの?」と思うかもしれませんが、工場・倉庫の床を塗装することにはもちろんメリットがあります!

 

まずは床を塗装することで、床の劣化を防ぎます。

ひび割れ、削れ、凹凸などを防ぐことで、作業員の転倒を防いで安全性をアップ。

運搬中の資材や品物の落下・破損を防ぐことにもなります。

 

コンクリートの床は意外と削れやすいもので、削れた粉じんが品物や機械に混入してしまっては品質低下や故障などの原因になることもあります。

床を塗装することは、床の粉じんを防止し、品質管理や衛生管理にもつながります。

 

耐久性が高ければ、床の修繕費も抑えることができます。

 

また、エリアや通路ごとに床の色を変えたり、ラインを引いたりすることで、それぞれのエリアを区別しやすくなります。

作業場所や保管場所、動線の判断がしやすくなって、作業効率がアップします。

 

床を塗装するメリットは、清掃のしやすさにも。

塗料によっては、床に液体が浸透するのを防いだり、汚れの除去が簡単になる場合もあります。

 

 

工場・倉庫の床用塗料をご紹介

工場・倉庫の床の塗装で、よく使われる塗料は主に3種類あります。

それぞれの特徴や効果などをご紹介します。

 

エポキシ樹脂

工場・倉庫の床塗装にもっともよく使われる塗料です。

 

耐摩耗性、耐衝撃性に優れ、床面の強度を上げつつ、塗料の中では比較的リーズナブルなことも利点。

膨れ防止の特徴もあり、滑らかで光沢のある美しい床面に仕上げます。

 

ほかの塗料と比べて耐久性や耐熱性は低いのですが、工場の床に採用するなら、塗装の厚みを増して対処してみてはいかかでしょう。

 

耐熱タイプではない場合、対応できるのは60℃程度までになります。

60℃を超えるような機械や製品、原料などを扱う場合には、塗膜軟化が起こりやすいため注意してください。

 

ウレタン樹脂

耐久性、耐熱性に優れていて強度があり、衝撃や薬品にも強い塗料です。

 

クラック(ひび割れ)も起こりにくいので、重たい物を運んだり、作業機械を設置したりする工場でも有用です。

 

価格はエポキシ樹脂よりもやや高価。

水性塗料の場合は、においも気にならず安心です。

 

塗装前の下地処理が不十分なときは、剥離が起こりやすいので注意が必要。

塗料の種類によっては汚れが付着したり、カビが発生しやすい可能性もあります。

仕上げには乾燥させる必要があり、湿度60%以上の環境では作業ができません。

 

アクリル樹脂

塗料の種類の中ではもっとも高価ですが、耐久性が高く、エポキシ樹脂のおよそ5倍もあります。

 

耐摩擦性、耐薬品性、絶縁性の高さに加え、仕上がりの美観が良いのもメリット。

施工後1時間ほどで硬化するので、塗装作業をした当日中にも工場・倉庫を使用できます。

 

デメリットは鋭利な物体を落としたりすると傷がつきやすいこと、90℃以上の熱湯がかかると膨れができやすいことです。

 

 

塗料によって価格が違うのはもちろん、特徴や効果、メリット・デメリットも異なるので、工場・倉庫での作業や扱っている品物の特性に合わせた塗料を選ぶことが大切です。

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工場・倉庫の床塗装前にチェックしておくポイント

クリーニングマシーン

工場・倉庫の床塗装を業者に依頼する際は、以下のような点を確認するようにしましょう。

 

価格

塗料の種類によって単価が異なり、目安として1㎡あたり4,000〜20,000円程度の幅があります。

 

先ほどご紹介した3つの塗料では、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、アクリル樹脂の順にリーズナブルです。

 

さらに、施工の広さと厚さによっても必要な費用が変わり、一般的に厚さを2倍にすると費用も約2倍となります。

 

工期

施工の広さや塗料の種類(乾く時間)によっても異なりますが、約1〜3日が目安です。

すぐに工場・倉庫を使いたいなら、超速乾の特徴を持つアクリル樹脂の塗料を採用するのも良いでしょう。

 

すべての床で仕上げが終わるのを待つのではなく、乾いた場所から順に使用していくこともできます。

 

下地処理の有無

塗装前の下地処理の有無や内容によって、仕上がった床の品質や塗装の持ちが変わってきます。

下地処理が丁寧に行われていないと、塗膜がはがれやすくなってしまい、短いスパンで補修や再塗装が必要になってしまうこともあるでしょう。

 

工場・倉庫の床は、施設の大部分を占め、作業中の人や品物が通り、機器などが設置される重要な部分。

床の塗装については、専門知識や技術をしっかり持っている業者へ依頼することをおすすめします。

 

どんな作業を行う工場なのか、どんな品物を保管する倉庫なのかということを業者へ伝え、それぞれの工場・倉庫に必要な性能や効果を持っている塗料を選んでもらいましょう。

 

 

工場・倉庫の種類に合わせて床塗装を考えよう

工場・倉庫の床を塗装することは、床の劣化を防ぐのはもちろん、従業員の転倒防止や運搬する資材や品物の落下・破損防止になります。

床の粉じんを防ぐことで、機械の故障リスク低減や扱う品物の品質・衛生管理にもつながりますし、塗装でエリアや通路の区切りをわかりやすくすることで、生産性アップなどのメリットがあります。

 

工場や倉庫の床用塗料としてよく使われるのは、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、アクリル樹脂の3種類。

価格や工期をはじめ、それぞれ特徴や効果、メリット・デメリットなどが異なりますので、必要な性質は何かを判断して選ぶと良いでしょう。

 

戦略倉庫では、約1,000通りのシミュレーションから最適なプランをご提案することで、低コストで高品質な工場や倉庫を短納期で建築可能です。

北海道や東北で工場・倉庫の建築をご検討の方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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久保 大輔設計部 部長

某設計事務所にて設計監理業務に従事し、現在は内池建設にて倉庫建築をはじめ様々な建築設計に取り組んでいる毎日です。建築を楽しみながら、安心で快適、使いやすく、みんなに愛される建築を提供していきたいと思います。

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