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2022.11.25

倉庫や工場では騒音対策が必須!方法と効果をご紹介

こんにちは!北海道~東北の倉庫・工場の建設会社「戦略倉庫」の久保です。

 

物流倉庫や工場では、機械の稼働音や振動音、トラックのエンジン音などが常に発生しているため、騒音対策が必須!

適切な騒音対策をしていないと、施設内の騒音で従業員に負担がかかったり、近隣住民から苦情が来てトラブルにつながったりする恐れもあります。

 

そこで今回のコラムでは、倉庫や工場での騒音対策について解説。

騒音対策が必要な理由と、具体的な対策方法をご紹介します。

 

ここに目次が入ります

 

倉庫や工場では騒音対策が重要!

日々機械や設備が稼働し、たくさんの人やトラックが出入りする倉庫や工場。

ベルトコンベアーや機械の稼働音、トラックのエンジン音や荷台へ荷物を載せ降ろしする音、従業員の作業音や話し声などが常時発生しますし、早朝や夜間にも稼働を続ける倉庫・工場もあります。

 

そのため、倉庫・工場と住宅街が近ければ、近隣住民から騒音についてクレームが入ることもあるでしょう。

近隣住民との関係が悪化してしまうと、会社のイメージが下がってしまうことはもちろん、損害賠償や立ち退きを求めるような騒音トラブルに発展してしまう可能性も。

 

また、工場内での騒音レベルが高いと、そこで働く従業員にとっても悪影響があります。

騒音によるストレスは疲れや難聴につながるなど健康を害する可能性がありますし、騒音によって会話がしづらくコミュニケーションがとりづらい状況になると、作業効率の低下や事故の原因にもなってしまいます。

 

騒音によるクレームやトラブルを防ぎ、従業員の作業環境を守るためにも、倉庫・工場での騒音対策はとても重要なのです。

 

 

倉庫や工場でできる騒音対策とその効果

倉庫や工場で騒音対策に取り組む際は、「騒音の発生源への対策」「倉庫や工場の建屋への対策」「屋外で行う対策」の3つを順番に考えていきましょう。

 

騒音の発生源への対策

機械・設備の作動音や振動音が騒音の原因の場合、まずはそこから音が響くのを防ぐ対策を行いましょう。

 

機械を防音室内に設置する、機械の周りを防音壁や防音シート、吸遮音パネルなどで囲う、覆う、遮るなどの方法があります。

振動音が騒音となっているなら、機械に制振シートを貼る、床に防振材を敷き込むことで、振動を抑えて振動音を減らすことができます。

 

騒音の発生源への対策によって建物内で音が響くのを低減させ、工場内の騒音レベルが下がれば、建物の外へ伝わる音も低減します。

 

また、工場内の騒音レベルが下がることで、従業員の作業環境の改善にもなります。

 

倉庫や工場の建屋への対策

内壁、外壁、天井、間仕切り壁に遮音材を貼ったり、防音パネル・屋内防音壁を設置したりして、反響音を減らします。

簡易的なものでは防音機能のあるパーティションやシートで間仕切りをすることでも、一定の防音効果を得ることができますよ。

 

こちらのコラムで倉庫や工場に間仕切りする方法や素材について解説していますので、ぜひご覧ください。

倉庫に間仕切りをつくるメリットは?素材や注意点もチェック

 

また、出入口や窓などの開口部に二重扉や二重窓、パッキンを用いて隙間をしっかり埋める、給排気口の位置や向きに配慮する、ダクト内に消音材や消音装置を用いるといった方法も、建物から外に出る騒音レベルを低減するのに効果的です。

 

屋外で行う対策

建物の外に出てきた音が近隣へ響くのを低減させる方法として、建物を取り囲むように防音壁を設置する、屋外発電機などの屋外設備に吸遮音パネルを設置するなどの方法があります。

倉庫・工場と近隣との間に防音壁を立てると、最大で25dbもの騒音を抑えられるといわれています。

 

倉庫・工場の騒音対策はさまざまな方法がありますが、扱う商品や業務内容、運営形態、周辺環境などによって選択できる対策が変わります。

自社の形態に合わせ、騒音低減に効果的な対策を検討し、取り入れるようにしましょう。

 

これから倉庫や工場の建築を予定している場合は、建築段階から防音室や間仕切り、防音壁など、騒音対策も計画に含めておくと安心です。

 

 

倉庫・工場の騒音対策の必要性と方法を確認!

日々機械や設備が稼働し、人やトラックが出入りしている倉庫・工場では、日常的に大きな音が発生するため、騒音対策が必須です。

騒音を放置していると、近隣住人から苦情が寄せられてトラブルになったり、従業員の健康に悪影響を与えたりしてしまう可能性もあります。

 

倉庫・工場での騒音対策は、「騒音の発生源への対策」「倉庫や工場の建屋への対策」「屋外で行う対策」の3つを順に考えていくのがポイント。

騒音の発生源を防音壁や防音シート、吸遮音パネルで囲う・覆う、建物の壁や天井に遮音材や防音パネルを設置する、建物の周りに防音壁を設置するなどの方法があります。

 

たくさんの騒音対策方法の中から、自社に合った方法を選択し、取り入れていきましょう。

問題が発生してからではなく、建築段階から騒音対策について計画しておくことも大切です。

 

戦略倉庫では、約1,000通りのシミュレーションから最適なプランをご提案することで、低コストで高品質な倉庫や工場を短納期で建築可能です。

倉庫・工場の建築をご検討の方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

 

久保 大輔設計部 部長

某設計事務所にて設計監理業務に従事し、現在は内池建設にて倉庫建築をはじめ様々な建築設計に取り組んでいる毎日です。建築を楽しみながら、安心で快適、使いやすく、みんなに愛される建築を提供していきたいと思います。

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