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2022.08.18

倉庫に間仕切りをつくるメリットは?素材や注意点もチェック

こんにちは!北海道〜東北の倉庫・工場の建設会社「戦略倉庫」の久保です。

 

倉庫や工場内に間仕切りをつくって空間を仕切ることには、いろいろなメリットがあります。

間仕切りに採用する素材によってメリットや特徴も異なるので、目的に合わせて選びたいものですね。

 

今回のコラムでは、倉庫に設置する間仕切りについて解説。

倉庫に間仕切りを設けるメリットや素材ごとの特徴、設置の際に必要となる消防法上の手続きや注意点などをお話しします。

 

ここに目次が入ります

 

倉庫に間仕切りをつくるメリットとは?

広い倉庫に間仕切りをつくって空間を仕切るのには、こんなメリットがあります。

 

空調効率を向上させコスト削減

間仕切りで空間を仕切れば、空間ごとの空調効率がアップ!

冷暖房にかかるコストを削減しつつ、保管や作業に快適な室温を保ちやすくなります。

 

防塵、防虫効果により衛生管理の向上

間仕切りでチリやゴミ、虫などが保管場所や作業場所、製品などに入り込むのを防ぎます。

在庫や製品へのダメージを防ぎ、不良品率の低減につながります。

 

作業性アップや事故防止効果

広いスペースを保管場所や作業場所として適切に区切ることで、作業性や保管効率がアップします。

機械や装置に接触しないように間仕切りをつくれば、事故防止など安全性も向上します。

 

倉庫の間仕切りに使われる素材はどんなものがある?

倉庫の間仕切りとして使われる素材にはさまざまな種類があり、素材によって特徴やメリットなどが異なります。

代表的なものを5つご紹介します。

 

【1】アルミ

低コスト、短工期施工、軽いといった点がメリット。

シンプルモダンなデザインで、倉庫だけでなく工場や事務所などでも取り入れやすいです。

 

【2】スチール

不燃性、耐震性、遮音性、断熱性などに優れ、安全性、機能性ともに充実しています。

 

【3】フェンス

通気性が良く、製品の保管に向いています。

見通しが良いため、セキュリティ対策が必要な場所での採用も見られます。

 

【4】ビニールシート

低コスト、短工期施工などのメリットがあり、豊富な色や機能などを選べます。

透明度の高いビニールなら、見通しも確保しつつ、間仕切りが可能。

 

保冷、保温、防音効果なども持ち、製品によっては防煙機能や耐火・耐水機能なども持ち合わせています。

 

【5】テントシート

強度に優れ、こちらも色や機能などのラインナップが豊富な素材です。

目隠しや遮光などの目的でも使いやすいでしょう。

 

ビニールシートやテントシートには、さまざまな機能が付加されているものも多いです。

防炎や不燃、防炎、耐寒、帯電防止、抗菌、UVカットといった機能が付いたものもあるので、倉庫や保管物の内容に合わせて選びましょう。

 

 

 

倉庫に間仕切りをつくる際には消防法に注意!

ビニールカーテン

倉庫に間仕切りをつくる際、床から天井までしっかり区切る間仕切りを設置すると、その空間は消防法上では「部屋」とみなされます。

 

倉庫に新たに部屋を設置する場合、消防法の規定により届け出や消防設備の設置義務があるので注意!

以下の手続きを知っておきましょう。

  • 部屋の新設(間仕切りの設置)工事の7日前までに、「防火対象物工事等計画届出書」を消防署へ提出する
  • 新設する「部屋」の壁や天井材には不燃材を使用する
  • 新設した「部屋」にはそれぞれ火災報知器と排煙設備を設置する

 

ビニールシートを吊り下げるような間仕切りの場合では「部屋」とはみなされないため、上記の手続きは不要です。

 

ただし、ビニールブースなどで天井まで覆うようなケースでは「部屋」とみなされ、消防設備の設置を求められる場合もあります。

また、ビニールシートを吊り下げる場合でも、不燃材や防火機能付きの素材を使用する必要があるでしょう。

 

消防法による倉庫・工場への消防設備の設置義務についてはこちらのコラムでも詳しくご紹介していますので、ぜひご覧ください。

倉庫・工場は消防法で消防設備の設置義務がある!設備や報告の詳細とは

 

消防法上の扱いや必要な手続きなどで不明な点があるなら、必要に応じて消防署へ相談しながら進めると安心です。

倉庫建設のタイミングなら、間仕切りのプランニングまで一緒に進められると良いでしょう。

 

 

倉庫の間仕切りは素材の特徴やメリットに注目!

倉庫の広い空間を間仕切りで区切ると、空調効率アップによるコスト削減や防塵・防虫による衛生管理の向上、作業性向上や事故防止などのメリットがあります。

 

間仕切りの素材ごとに特徴や機能が異なるため、目的や保管物、作業内容などに合わせて選んでみましょう。

代表的な素材として、アルミやスチール、ビニールシートやテントシートなどがあります。

 

また、天井から床まで仕切る間仕切りを設置すると、その空間は消防情報で「部屋」とみなされるため、「防火対象物工事等計画届出書」の提出や部屋ごとへの消防設備の設置が必要となります。

消防法の手続きや設置義務に違反しないよう、不明点や不安点は消防署へ相談しながら進めると良いでしょう。

 

戦略倉庫では、約1,000通りのシミュレーションから最適なプランをご提案することで、低コストで高品質な倉庫や工場を短納期で建築可能です。

北海道や東北で倉庫・工場の建築をご検討の方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

 

久保 大輔設計部 部長

某設計事務所にて設計監理業務に従事し、現在は内池建設にて倉庫建築をはじめ様々な建築設計に取り組んでいる毎日です。建築を楽しみながら、安心で快適、使いやすく、みんなに愛される建築を提供していきたいと思います。

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