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2023.06.29

無柱空間の構造を知ろう戦略倉庫の工法や事例もご紹介!

無柱空間

こんにちは!北海道~東北の倉庫・工場の建設会社「戦略倉庫」の久保です。

 

無柱空間(むちゅうくうかん)とは、文字の通り内部に柱がない空間のことです。

広い体育館などをイメージしてもらうとわかりやすいでしょう。

 

広い無柱空間を実現するには、構造が重要!

 

今回は、無柱空間の用途や構造について解説します。

戦略倉庫での無柱空間の施工事例についてもお伝えしますね。

 

ここに目次が入ります

 

無柱空間とは?

無柱空間とは、部屋の内部に柱がない空間のことを指します。

 

柱がないことにより視界や動線を遮るものがないので、見通しが良く、広々とした空間となります。

 

また、備品や設備の配置や動線の設定も自由にでき、大きな物を配置したり縦横無尽に活動したりするスペースにも適しています。

 

例えば、こんな施設は無柱空間が向いているでしょう。

  • 体育館や競技場
  • 集会所
  • レストラン
  • 幼稚園や保育園の園舎
  • 飛行機の格納庫
  • オフィス
  • 店舗
  • 倉庫

 

無柱空間は部屋の内部に柱がないので、部屋の外側に柱を立て、その上に屋根をかけて空間を支える構造形式になっています。

 

倉庫や体育館のような広い無柱空間を支える構造は、「大スパン構造」や「大スパン建築」といいます。

 

スパンとは柱と柱の距離のこと(厳密には、柱中心と柱中心の間の距離)で、大スパン建築ではスパンが数10m〜100mを超えるような空間をつくることが可能です。

 

 

無柱空間の構造は?戦略倉庫での工法・事例もご紹介!

無柱空間

無柱空間の構造は、軽量で強度や剛性の高い鉄骨造が一般的です。

鉄筋コンクリート造や木造では、たわみや応力の問題で大スパン建築は難しいといわれています。

 

ただし最近では、新しい建築技術や工法の開発によって中規模施設で木造の大スパン建築が取り入れられている事例もあり、無柱空間を実現するために各社がさまざまな工法や技術を開発しています。

 

なお、大スパンの無柱空間を支える屋根構造として一般的なものには、以下のような構造があります。

  • トラス構造:3本の部材を3角形になるように組み、屋根を支える
  • アーチ構造:部材を山なりのアーチ状にして空間をつくり、屋根を支える
  • 吊構造:引張力のみ生じる部材で建物の重量を支える構造

 

戦略倉庫での無柱空間の工法・事例もご紹介!

戦略倉庫では、システム工法の「YE工法」にて無柱空間を建築しています。

 

YE工法とは、平屋の大型倉庫で無柱空間を実現させるために開発した工法です。

 

独自の構造解析ソフトで物件毎の応力に応じた最適断面を設定、超高層ビルや橋梁で用いる高張力材を採用することで最大無柱スパン60m、中間柱有で最大120m大空間を実現します!

 

合理的な構造を採用したことで、低コストでの建築が可能です。

 

戦略倉庫での無柱空間建築事例もぜひご覧ください。

 

株式会社ソレイズ様(北海道札幌市)

株式会社ソレイズ様(北海道札幌市)

北海道最大級の体操教室「レイズ体操クラブ」様の、複合施設を新築いたしました。

先着倉庫発の体育館仕様です。

 

柱のない大空間で多様な体操種目に適応可能です。

 

詳細は以下の通りです。

  • 鉄骨造一部二階建て
  • 工法:システム工法(YE)
  • 工期:6カ月
  • 用途:スポーツ施設
  • 建築面積:2,311.08㎡
  • 最高高さ:9,950mm

 

株式会社泉エキスプレス様(宮城県黒川郡大郷町)

株式会社泉エキスプレス様(宮城県黒川郡大郷町)

運送・整備事業を基盤とした泉エキスプレス様の新事業展開用の倉庫を新築いたしました。

梁間30m、桁間43.2mという柱のない大空間を実現!

 

詳細は以下の通りです。

  • 鉄骨造平屋
  • 工法:システム工法(YE)
  • 工期:4カ月
  • 用途:倉庫
  • 建築面積:1,360.8㎡
  • 最高高さ:8,800mm

 

大型倉庫の建築事例については、こちらのコラムもぜひご参考を。

建築費用の総額や坪単価の目安なども解説しています。

 

大型倉庫を建てたい!事例や費用、戦略倉庫での大型倉庫建築の特徴も

 

 

無柱空間の構造を理解して用途に合った構造を検討しよう

無柱空間とは、室内に柱がない空間のこと。

体育館や倉庫などをイメージしてもらうと想像しやすいと思います。

 

ジャマな柱がないために見通しが良く広々とした空間になること、設備や備品の配置、動線などが自由に設定できることがメリットです。

 

無柱空間の構造は主に、軽量で強度の高い鉄骨造。

広い無柱空間を支える構造形式は大スパン建設・大スパン構造と呼ばれ、屋根構造はトラス構造やアーチ構造、吊構造などが一般的です。

 

戦略倉庫では、独自に開発したシステム工法「YE工法」で無柱空間の建築を行っています。

 

合理的な構造により、最大無柱スパン60mの大空間を低コストで実現!

施工事例も公開していますので、ぜひご覧くださいね。

 

戦略倉庫では、約1,000通りのシミュレーションから最適なプランをご提案することで、低コストで高品質な倉庫や工場を短納期で建築可能です。

倉庫・工場の建築をご検討の方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

久保 大輔設計部 部長

某設計事務所にて設計監理業務に従事し、現在は内池建設にて倉庫建築をはじめ様々な建築設計に取り組んでいる毎日です。建築を楽しみながら、安心で快適、使いやすく、みんなに愛される建築を提供していきたいと思います。

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