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2025.01.28

危険物倉庫の坪単価の目安は?建てる前に知っておきたい知識

こんにちは!北海道~東北の倉庫・工場の建設会社「戦略倉庫」の久保です。

 

危険物倉庫の建築では、一般的な倉庫よりも厳しい基準を満たすために建築費用も高額になりがちです。

 

そこで今回のコラムでは、危険物倉庫の建築における坪単価を解説します!

 

危険物倉庫の建築費に関する注意点などもあわせてお伝えしますので、危険物倉庫の建設を検討している方はぜひご覧ください。

危険物倉庫

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ここに目次が入ります

 

 

危険物倉庫とは?まずは基本部分から確認

危険物倉庫とは、消防法で定められた全6種類の「危険物」を取り扱う倉庫です。

 

消防法で指定される危険物は、火災発生・火災拡大の危険性が大きく、消火が困難という性質があり、取り扱いに注意が必要なもの。

 

そのため危険物倉庫では、万が一の際に延焼を防ぎスムーズに消火して被害を最小限に抑えるため、位置や構造、設備などに一般の倉庫よりも厳しい基準が定められています。

 

例えば以下のような基準があります。

 

  • 周りの建物・施設から一定の保安距離を確保する
  • 敷地内に一定の保有空地を確保する
  • 軒高6m未満の平屋
  • 床面積は1,000㎡以下
  • 壁や梁、床を耐火構造とする
  • 屋根には軽量金属板等の不燃材料を用いる
  • 一定の消火設備を設置する  など

 

危険物倉庫の建築基準や制限についてはこちらのコラムでそれぞれ詳しくご紹介していますので、ぜひあわせてご覧ください。

 

危険物倉庫を建てることができる用途地域は?土地の制限も確認

危険物倉庫の放爆仕様(放爆構造)とは?必要な火災・防爆対策を解説!

危険物倉庫に必要な消火設備を解説!設置の基準も重要

 

なお、消防法による規制の対象となるのは、指定数量以上の危険物を取り扱う場合。

指定数量とは基準となる量のことで、危険物の種類によって異なります。

危険物の種類やそれぞれの指定数量については、こちらのコラムで詳しく解説しています。

 

危険物倉庫の指定数量とは?消防法と建てる際の注意点も解説

 

 

危険物倉庫を建築する際の坪単価は?

危険物倉庫は一般の倉庫よりも厳しい基準を満たす必要があり、そのために建築費用も高額になりがちです。

 

参考までに、国土交通省の建築着工統計調査によると、倉庫全体での全国平均坪単価は約54.0万円。

構造別にみると、比較的安価な木造の倉庫で約45.8万、鉄骨鉄筋コンクリート造で46.9万円、最も多く用いられる鉄骨造で約54.5円です。

 

参考:国土交通省 2023年 建築着工統計調査(3. 用途別、構造別/建築物の数、床面積、工事費予定額)※工事費予定額/床面積(坪換算)で算出

 

一方、危険物倉庫の建築費用は、この平均金額よりは上になることが多いですが、地域条件や建物規模、消火設備、空調設備などによっても費用は変わります。

 

どのくらいの坪単価になりそうかという詳細は、建築の条件を伝えた上で見積もりを出してもらうのが確実です。

 

 

危険物倉庫の建築費用に関する注意点や安く抑える方法は?

電卓で計算

危険物倉庫の建築基準で、一般の倉庫と異なる部分の一つに消火設備の設置があります。

 

一般の建物でも消火設備の設置は義務付けられていますが、火災のリスクが高い危険物倉庫では、消防法第10条や危険物の規制に関する規則などの法律で、扱う危険物に応じたさらに厳格な消火設備の設置義務を定めています。

 

そのため、危険物倉庫では一般的な倉庫よりも消火設備にかかる費用が高いです。

 

建築会社へ見積もりを依頼する場合は、取り扱う危険物の種類や量も伝えた上で見積もりを出してもらいましょう。

 

また、危険物倉庫の建築費用を抑えるためには、危険物倉庫の建築実績が多く、ノウハウを持つ建築会社へ相談するのがおすすめです!

 

地域条件や取り扱う危険物の種類・数量に合わせた提案をしてくれるでしょう。

 

建築コストが安いテント倉庫やプレハブ倉庫なども、法律上では危険物倉庫とすることは可能ですが、テント倉庫やプレハブ倉庫による危険物倉庫は、保管できる危険物の種類や量が制限されます。

 

取り扱う危険物の種類や数量によっては目的に合わない場合もあるため、あまりおすすめはできません。

 

 

危険物倉庫の坪単価は倉庫の全国平均よりは高額

危険物倉庫は、火災のリスクが高く取り扱いに注意が必要な危険物を保管する倉庫。

 

火災が起きても被害を最小限に抑えるため、位置や構造、設備などに厳しい基準が設けられており、そのために一般の倉庫よりも建設費用が高額になりがちです。

 

倉庫の全国平均坪単価は約54.0万円ですが、危険物倉庫の坪単価は、それよりは上になることが多いでしょう。

ただし地域条件や建物規模、消火設備、空調設備などによっても費用は変わります。

 

地域条件や建物規模、消火設備、空調設備などによっても費用が異なり、特に消火設備に大きな予算がかかります。

 

危険物倉庫の建設は、実績が豊富でノウハウを持つ建築会社に依頼するのがおすすめです。

取り扱う危険物の種類や数量も伝えた上で相談しましょう。

 

戦略倉庫では、約1,000通りのシミュレーションから最適なプランをご提案することで、低コストで高品質な倉庫や工場を短納期で建築可能です。

 

倉庫・工場の建築をご検討の方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

 

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久保 大輔設計部 部長

某設計事務所にて設計監理業務に従事し、現在は内池建設にて倉庫建築をはじめ様々な建築設計に取り組んでいる毎日です。建築を楽しみながら、安心で快適、使いやすく、みんなに愛される建築を提供していきたいと思います。

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