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2023.08.10

倉庫のカビ対策をチェック!発生する原因やカビ取り方法もご紹介

倉庫

 

こんにちは!北海道~東北の倉庫・工場の建設会社「戦略倉庫」の久保です。

 

倉庫は一般の住宅よりもカビが生えやすい環境にあります。

大切な商品を保管している倉庫にとってカビは大敵ですから、できるだけカビの発生を抑えたいもの。

 

今回は、倉庫にカビが生える原因とカビを防ぐ対策・カビが発生してしまった場合の対策をご紹介。

倉庫にカビが生える原因を知り、効果的なカビ対策に取り組みましょう!

 

ここに目次が入ります

倉庫でカビが発生する原因は?

カビの原因は湿度と温度。

湿度80%程度、温度が20~35℃程度の環境でカビが生えやすいです。

 

また、カビのエサとなるホコリやダニが多いのも、カビの発生を促してしまいます。

 

そして、倉庫は一般住宅よりもこれらの条件が揃いやすく、カビが生えやすい環境といわれています。

 

その理由は以下の4つです。

 

【1】換気がしにくく湿気がこもりやすい

倉庫は一般住宅と比べて窓が少なく換気がしにくいため、湿気がこもりやすいです。

たくさんの商品をすき間なく保管していると空気もさらに流れにくくなり、湿気がこもってしまいます。

 

【2】ホコリやゴミがたまりやすい

荷物が多い倉庫は掃除が行き届かずホコリやゴミがたまっていくと、湿気とともにカビのエサになってしまいます。

 

【3】結露が発生しやすい

倉庫の壁に多いコンクリートは熱伝導率が高く、外気の影響を受けやすいです。

夏は暑く冬は寒い…という状態は倉庫の壁に温度差を発生させ、そこに結露が発生してしまいます。

結露は湿度を上げる原因になり、カビの発生につながります。

 

倉庫に結露が発生する仕組みや、結露による倉庫への影響はこちらのコラムでも詳しくご紹介しています。

倉庫の結露に注意!定温倉庫(低温倉庫)は結露しづらいって本当?

 

【4】低層階は外の湿度の影響を受けやすい

地下室や1~3階ほどの低層階は地面に近く、外の湿度の影響を受けやすいです。

梅雨時期や雨の日などは外の湿気が入り込んできてしまいます。

 

 

倉庫のカビを防ぐ!カビへの対策方法

倉庫のカビを防ぐには、換気をして空気の流れを作ることと、湿度を上げないことが大切!

具体的にはこんな方法を取り入れましょう。

 

こまめに窓を開けて換気をする

こまめな換気で湿度を含んだ空気を屋外へ排出しましょう。

対角線上で2カ所の窓を開けると、空気の流れを作って効率的に換気ができます。

サーキュレーターや送風機、シーリングファンなどを併用すると、さらに空気の循環を促して湿気がこもるのを防げますよ。

 

産業用除湿剤や業務用除湿機を使用する

産業用除湿剤とは、倉庫や工場で使用する業務用の除湿剤です。

産業用除湿剤や業務用除湿機は強力な除湿力を持っていて、倉庫内に溜まった湿気をしっかり除去してくれます。

倉庫の広さや環境に合った製品を使用するのがポイントです。

 

ベンチレーターを導入する

ベンチレーターとは、倉庫の天井から屋根をつないだ筒状の換気設備です。

湿気を含みやすい暖かい空気は上にたまる性質があり、ベンチレーターでは天井付近の空気を効率的に排出することができます。

 

湿度計を設置する

湿度計を設置してこまめにチェックすることも大切!

湿度が高くなるとカビのリスクが高まるので、時間を決めてチェックするように仕組みを作ると良いでしょう。

 

倉庫や工場での湿度管理の重要性やその具体的な方法はこちらのコラムでもご紹介しています。

 

倉庫や工場の湿度管理と温度管理は重要!ポイントや方法を解説

 

適切な温度・湿度は扱っている商品によっても異なります。

商品の品質維持のためにもしっかり管理していきたいものですね。

 

 

倉庫にカビが発生したら?自分でできるカビ取り方法

壁の掃除

倉庫にカビが発生してしまった場合、軽微なカビなら自分でカビ取りも可能です。

 

以下の流れで対処しましょう。

  1. カビの発生源を突き止める
  2. カビが発生した物を移動、または処分する
  3. 壁や天井、床などカビが生えていないかチェックし、カビを取り除く
  4. 換気と除湿を行い、カビの再発を防ぐ

 

壁や床のカビは、軽微なものであれば除カビ剤で取り除きましょう。

 

カビが生えている部分にスプレーボトルに入れた除カビ剤を噴霧し、さらにハケを使ってカビに除カビ剤を塗っていきます。

 

10~30分ほど放置して除カビ剤が浸透したら、雑巾で拭き取り自然乾燥させます。

薬剤には防カビ剤の効果も入っているので、最後にもう一度除カビ剤をスプレーで噴霧してしっかり乾燥させれば完了です。

 

ゴム手袋、マスク、ゴーグルを着用して、しっかり換気をしながら行ってください。

 

頑固なカビの除去は専門業者へ依頼を

広範囲のカビや状態が悪く自分で対処が難しい場合は、カビ取りの専門業者へ依頼しましょう。

カビは完全に除去しきれないとそこからまた再発する可能性があるため、技術力のある専門業者にしっかり除去してもらうことをおすすめします。

依頼する専門業者を選ぶ際は、実績や知識・経験が多い、料金が明確といった業者を選ぶと安心ですよ。

 

 

倉庫のカビ対策のNG行動もチェック

倉庫のカビを見つけたら、自分で速やかに除去、または専門業者に依頼しましょう。

 

カビ対策をとる際に、こんな対応をするのは逆効果ですので注意してください。

 

送風機で風を送る

送風機で風通しを良くするのはカビを防ぐ対策としては有効ですが、カビが生えてからは逆効果。

カビの胞子が風に乗って広がり、さらにカビが広がってしまう可能性があります。

 

同様に、カビが生えた保管物を移動する際にも、カビの胞子をまき散らしながら移動しないように注意しましょう。

 

塗料で塗り潰す

壁や床に発生したカビを塗料で塗りつぶすと、一見はきれいになったように見えます。

 

しかし、塗料を重ねた程度ではカビは死なず、塗料さえもエサにしてさらにカビが広がる可能性があります。

 

塗料の下で広がったカビを除去するのは、さらに手間のかかる作業になってしまいます。

 

 

倉庫のカビ対策は換気と除湿がカギ!

倉庫は換気がしづらく湿気がたまりやすい環境のため、カビが生えやすいので注意が必要。

低層階やコンクリート壁という構造であることも、湿気が入り込んだり結露ができたりしやすい原因です。

 

大切な商品を保管している倉庫ですから、カビ対策は必須!

窓を開けてこまめに換気をし、換気設備、除湿剤、除湿機を導入して湿度をコントロールしてください。

 

カビが発生してしまった場合も、軽微なものなら自分で対処が可能です。

 

しっかり除去をしないと、同じところから再びカビが生えてしまう可能性もあります。

 

状態が悪く自分での対処が難しい場合は、無理をせずカビ取りの専門業者へ依頼をしましょう。

 

戦略倉庫では、約1,000通りのシミュレーションから最適なプランをご提案することで、低コストで高品質な倉庫や工場を短納期で建築可能です。

 

倉庫・工場の建築をご検討の方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

 

久保 大輔設計部 部長

某設計事務所にて設計監理業務に従事し、現在は内池建設にて倉庫建築をはじめ様々な建築設計に取り組んでいる毎日です。建築を楽しみながら、安心で快適、使いやすく、みんなに愛される建築を提供していきたいと思います。

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