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2023.10.18

工場・倉庫の台風対策とは?被害事例についても解説

こんにちは!北海道~東北の倉庫・工場の建設会社「戦略倉庫」の久保です。

 

日本は災害の多い国で、最近は台風被害も増えてきているように感じます。

 

工場や倉庫も台風対策をしていないと、思わぬ被害や損害を受けてしまう可能性があるので要注意です。

 

そこで今回は、工場・倉庫の台風対策を解説。

工場や倉庫で台風対策が必要な理由ととるべき具体的な台風対策をお話しします。

 

台風対策をしっかり行い、台風による被害や損害を最小限に抑えましょう。

雨の道

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ここに目次が入ります

 

 

工場・倉庫で台風対策が必要な理由とは?

気象庁「台風脳平年値」データによると、日本では1年に約25個の台風が発生、約11個が接近、そして約3個が上陸しています。

 

台風の接近や上陸による大きな被害を耳にすることもあり、台風被害はひとごとではありません。

 

台風が接近すると強風、大雨により以下のような被害が発生する恐れがあります。

  • 強風で屋根や看板が飛ばされる
  • 強風で建物の一部が破損する
  • 風で飛んできたものがぶつかり、窓や壁が壊れる
  • 雨漏りや浸水で設備、商品が濡れる
  • 床上浸水、床下浸水で室内が汚れる
  • 停電が起こる

 

強風で建物が損壊する可能性があるほか、雨漏りや浸水で商品が濡れる・汚れるなどの損害も。

工場・倉庫内の設備が濡れると故障で稼働がストップしたり、漏電で感電や発火したりする危険もあります。

 

強風・大雨による交通のストップや危険により、従業員が出社できない・帰宅できないという可能性もあるでしょう。

 

このような被害や損害を防ぎ従業員の安全を守るためにも、工場・倉庫で台風対策は大変重要です。

 

 

工場・倉庫の台風対策をご紹介!

工場や倉庫でしておくべき台風対策をご紹介します。

 

屋根・外壁の点検とメンテナンス

屋根や外壁は常に雨風や紫外線にさらされているので、劣化しやすい部分です。

 

ひび割れや剥がれなどがあると、そこから壊れた破片が強風で飛んで行ってしまったり、雨漏りや浸水をしたりする恐れがあります。

 

そのため、屋根と外壁は定期的に状態を確認し、再塗装などのメンテナンスで強度を維持しましょう。

 

ひび割れや欠けなどは修繕のか、必要に応じて屋根の葺き替えや外壁の張り替えなども検討してみてください。

 

屋根は素材や形状によって耐久性などの機能に違いがあります。

倉庫や工場の屋根の種類は?種類別の特徴やメリット・デメリットも」では工場や倉庫に適した屋根についてご紹介していますので、あわせてご覧ください。

 

雨どいの点検と修繕

雨どいにゴミが詰まっていたり途中で外れていたりすると、雨水が適切に排水されず、大量に流れ出した雨水で建物が汚れたり室内に浸水したりする恐れがあります。

 

雨どいの汚れや状態も定期的に点検をし、必要に応じて清掃や修繕をしておきましょう。

 

窓・シャッターの補強

強風で飛ばされてきたものがぶつかって窓やシャッターが壊れる被害は多いです。

 

飛来物がぶつかっても壊れないような、強度の高い窓やシャッターに交換する、窓にカバーやシャッターを付けるといった対策も検討を。

 

窓の交換工事で足場を組むのが必要な場合は、屋根や壁の改修工事とあわせて行うことでコストを削減することができますよ。

 

工場や倉庫で使われるシャッターの種類や機能は「倉庫・工場のシャッターにはどんな種類がある?特徴や選び方を解説」のコラムでも詳しくご紹介しています。

 

浸水を防ぐ対策

建物内への浸水を防ぐための対策は、必要に応じて入口に土のうや防水板を設置するほか、防水機能のあるシャッターを導入する方法もあります。

 

防水機能付きのシャッターを設置していれば、土のうや防水板など直前の対策とあわせて安心感が高まります。

 

また、機械設備や精密機器、製品など濡れると困るものは、万が一浸水があっても濡れないよう、できるだけ高い場所に設置・保管することも心がけると良いでしょう。

 

 

工場・倉庫の台風対策ではほかにもこんなことを確認!

注意

上記のような建物への台風対策とは別に、万が一、台風の被害を受けてしまったときにその被害を最小限に抑えて安全を守るために、こんな対策も確認しておきましょう。

 

ハザードマップの確認

自治体のホームページなどで、エリアごとのハザードマップを公開しています。

災害があったときに被害を受けやすいエリアやその程度、避難所などが記載されているので、安全な場所や避難経路を確認しておきましょう。

 

緊急時のマニュアルを作成する

「いざというときにどうすれば良いかわからない」という状況にならないようにしておく必要があります。

 

台風をはじめとした災害時にどう対応・行動するか、誰が指示を出すかなどをまとめたマニュアルを作り、従業員に共有しておきましょう。

 

また、「大雨・強風特別警報が出た場合は休業とする」など、あらかじめ休業の条件を決めておきましょう。

 

防災グッズや備蓄品を備えておく

従業員が帰宅できない場合に備えて、水や非常食、ラジオ、ライト、毛布といった防災グッズを準備しておきましょう。

安全に帰宅できるようになるまで、工場や倉庫で過ごすことができます。

 

 

工場や倉庫の台風対策で建物・製品・従業員の安全を守ろう

工場や倉庫で考えられる台風被害は、建物の損壊や雨漏り、浸水による設備や製品の水濡れ被害による損害です。

 

設備が故障して工場・倉庫の稼働がストップしたり、漏電から感電や火災につながったりする危険もあります。

こういった損害や危険を防ぐためにも、工場・倉庫で台風対策は必要です。

 

工場・倉庫の具体的な台風対策としては、屋根や外壁を点検・メンテナンス・修繕で強度を維持するほか、雨どいの整備、窓やシャッターの強化などが有効ですよ。

 

出入口からの浸水を防ぐためには、土のうや防水板のほか、防水機能があるシャッターを設置するのも効果的です。

 

また、建物以外の対策としては、平時からハザードマップで避難場所や避難経路を確認を。

緊急マニュアルの作成・周知、防災グッズや水・食料の備蓄などにも取り組んでおきましょう。

 

戦略倉庫では、約1,000通りのシミュレーションから最適なプランをご提案することで、低コストで高品質な倉庫や工場を短納期で建築可能です。

倉庫・工場の建築をご検討の方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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久保 大輔設計部 部長

某設計事務所にて設計監理業務に従事し、現在は内池建設にて倉庫建築をはじめ様々な建築設計に取り組んでいる毎日です。建築を楽しみながら、安心で快適、使いやすく、みんなに愛される建築を提供していきたいと思います。

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